相席屋処女卒業するお話
相席屋をご存知でしょうか?
そこは
見知らぬ男女を相席させる居酒屋なのです。
女は無料(タダ酒わっしょいですな)
男はそれなりに額を払います。(結構高いらしい)
キャバクラに行くより安いからと行く人もいるようですが、キャバクラと違って女は成人していれば誰でも入店できるので可愛い子が来るとは限らないです。
つまり、わたしみたいな芋も入店することが出来るのです。
相席屋。
たとえ、芋が入店可であっても近寄りがたいパリピランドである。
今年の2月某日。
ひょんなことから私はその相席屋に行きました。
当時、バンドスタッフをやっていたあすかつ。
スタッフを終え、お客(友達)、カメラマンと談笑。
友達「最近、男と飲んでないなぁ。」
男と酒を飲みたい欲というのが私には無く、女子らしいなぁと思った。
相席屋に行こう!!!!
誰が言い出したから忘れたけれど、そんな展開に。
私「いやむりむりむり!すっぴんだし!あとインフル!わたしインフルかも!」
日本中のインフルエンザ大流行の波に乗りつつあった私。(まぁ病院行ったらインフルじゃねーよ、もっと辛くなってからこいって言われたんですけどね)
無理無理無理。とにかく無理だ。
見ず知らずの男と話すなんて、たとえ酒が無料だもしても、、、、
いや、酒が無料、、、、
酒飲みたい!
(たとえインフルでも酒を飲みたい芋)
あーーでも無理だ!だってそんな!話せないよ!だって芋だもん!芋だよ!芋!!
右腕を友達、左腕をカメラマンの女の子に掴まれ。
相席屋へ芋は連行。
(勢いとノリで生きるとはこの事)
相席屋下北沢北口店
入店
中に入ると個室居酒屋。そんな派手な感じではなく、店員さんも普通だ。
店員「ただいまお席に案内するのでそちらの席でお待ちください。」
入り口の近くの椅子に座る。
不思議な感じだ。
なんというか、風俗店に行って、これから個室の部屋に案内される前の時間のような
(風俗行ったことねーけどな)
そして店員に案内され奥の部屋へ。
個室といってもカーテンで仕切られているだけで隣の人の声とかは聞こえる。
待っていたのは男子大学生みたいな男子二人。
こちらは三人。
おいおい!ミスだろミス!3対2って!おい!!
とりあえず
席に着いてお酒を頼む。
とくに会話はまだなし。
店員さんがお酒を持ってきた。
店員「では、最初は僕がコールするので皆さんも一緒に乾杯してくださいね!!はーーい!相席屋でかんぱーーーーい!!」
乾杯
私はすでに疲労困憊。
咳が止まらない。これはインフルではないけど、咳が止まらないよーーう。
向かいの男性「え、なに?かぜ?インフル?え、インフルっしょ!」
私「えあ、、、インフルでは、、、ないす、、、。」
コミュ障炸裂祭り開催だ。
友達、カメラマンは上手に会話をしていたが私は何も頭に入らないし、入れない。
コミュ力高い二人がいてくれて本当に助かった。
男二人のスペックを紹介しよう。
(無論、私が聞き出したわけではない)
男性28歳くらい最近脱サラした。目黒区在中
男性27歳くらいシステムエンジニアをやっている。
二人とも若くおしゃれな大学生という印象であった。
そして私は派手な色のパーカー、サルエルパンツ、ネネットのカバン、金髪のパーマである。
男「下北っぽいね。」と言われた。
私「あははは。げふっふふげほっっ」
(マスクしてますちゃんと)
会話はすこし弾んだ。
私を置いて。
もう限界だ。やっぱりだめだ。
話せない!
話せないよ!だって!こんな!!
店員「すみませんー!お席交代のお時間ですので男性のお客様、お席の移動お願いします!」
男性が席を移動することになった。
男性が席を立って去る瞬間、
芋は酒を一気飲み。
「帰るね!」
友達二人を残して芋脱走。
本当にごめんなさい。でもコミュ障には傲慢だったんだ。泣
今度マックのシェイク奢るよ。
一人で相席屋を出て下北沢商店街を歩く。
私は、そう下北の女。
外に出れば溶け込むことできる。
だけど、あの場所には溶け込めなかった。
相席屋。
二度といかねーよ。
相席屋処女はこれで卒業した。
芋にはまだ相席屋はレベル高すぎたっす。